プラチナエンドの天使たちはどのように神候補を選ぶのでしょうか。ナッセはなぜ架橋明日を選んだのでしょうか。ナッセにはどのような目的があるのかについて見ていきたいと思います。
目次
プラチナエンド ナッセが明日(みらい)を選んだ目的:ナッセの言動
現在の神が13羽の天使たちに「神選び」を命じた時、ナッセはこう思いました。
天使の仕事は死んだ人間を天界に運ぶことです。他にもあるのでしょうが、主に描かれているのがそれでした。これは特級であろうが2級であろうがやらないといけないみたいですね。
自分の選んだ人間が神になると、天使の業を終え、神のお付きとして穏やかに生きることが許されるということです。
なので、人間を運ぶ仕事を早く辞めたがっているの天使もいました。それが特級天使のひとりメイザはこう思いました。
というようなことを言ってましたね。
また、2級天使であるルタはこう考えていました。
こうしてみると、それぞれの天使が自分の考えや目的に合った人間を神候補に選んでいるようですね。
米田教授を選んだムニもそうでしたしね。
天使も色んな個性があって、必ずしも我々人間が想像する天使ばかりじゃないということですね。
プラチナエンド ナッセが明日(みらい)を選んだ目的:ナッセの行動
ナッセが明日くんを選んだ動機は「明日くんを幸せにしたい」という天使として非常にシンプルで天使らしいものです。
ナッセは常に「明日くんが幸せになれるかどうか」ということが基準です。
ナッセの基準がその一点のみのために、しばし明日くんの考え方と相違が生じる場面がありました。
ナッセは明日くんが幸せになれるのなら、人を殺してもいいし、物を盗んでもいいということを言ってましたからね。明日くんはどっちかというと性善説よりの人物ですよね。人を傷つけてまで自分だけが幸せになりたくはないという考え方が強い性格です。
物語の最終局面で天使の中で唯一人間に触れることができるナッセは最大のタブーを犯します。
明日くんを直接助けてしまったのです。これが一度目のタブー。
そして2度目は手毬由理が白の矢を米田教授に放った時、米田教授を助けてしまいました。
理由は明日くんが「米田教授の死を望んでいないから」ということでした。
この言葉は明日くんの心を理解できたということ以外に出てくるセリフではありませんよね。
明日くんにとって人の死は不幸なことだからです。
プラチナエンド ナッセが明日(みらい)を選んだ目的:ナッセの謝罪
一度目のタブーを犯した時、もう一度神候補を助けるために触れたら明日くんも死ぬと神様に言われていました。
ひょっとしたら2度もタブーを犯したことで、明日くんも死んでしまうかもしれません。それでもナッセは明日くんのためにタブーを犯した。
一度目は米田教授から明日くんが白の矢で撃たれそうになっていた瞬間のことでした。明日くんが逃げたら咲ちゃんが中海くんに白の矢で殺されてしまうという状況の中で手助けしてしまいました。
明日くんは咲ちゃんが殺されるのなら自分が犠牲になろうとしていた矢先のことです。
助けた後、ナッセは言いました。
明日くんは自分が死んでしまうのは不幸なこと。でもそれ以上に咲ちゃんが死ぬことの方が不幸なんだ、と言いました。
その言葉を聞いたナッセは明日くんに謝りました。
この謝罪こそナッセが初めて人間の心を理解した瞬間なのかもしれませんね。じゃないと米田教授を助けるという行動はありえません。
プラチナエンド ナッセが明日(みらい)を選んだ目的:ナッセの「バイバイ」
ナッセとルベルは明日くんと咲ちゃんの結婚式を天界から見ていました。
明日くんと咲ちゃんの会話。
それを聞いたナッセは「わたし超満足。これで終りね!」と言って明日くんから飛び立ちました。
明日くんが心から幸せを実感した瞬間にナッセの目的は果たされたのではないでしょうか。
ムニの希望どおり破壊されていく天界を見ながらナッセは
と言って消えていきましたね。
ナッセには天界の破壊が予測できていたような感じがしました。
天界と人類が続いていくにはどうしたらいいのか。ナッセが天使であり続けるにはどうしたらよかったのか。
明日くんが神になれば継続できたのか。いや、そんなことはないでしょう。
それこそ神のみぞ知る、というところでしょうか。