プラチナエンド 天使ムニと米田教授

破壊の天使ムニと米田教授。彼らの登場はまさにラスボス感満載でしたね。世界的にも優秀な頭脳を持つ米田教授。その癖だらけの顔。それに負けず劣らず癖が強そうなムニのフォルム。ムニと米田教授の狙いは何か。彼らが世界に問いかけたことは何か。今回はそんなことを書いていきたいと思います。

プラチナエンド 天使ムニと米田教授 出会う

特級天使ムニは「破壊の天使」と呼ばれています。

ムニは全天使の中でも抜きん出た存在であり、何かの破壊をもくろんでいるということです。そして必ずそれに合った人間を神候補として選ぶと言われています。

まさにムニは自身の目的を達成させるにふさわしい人物を選びました。それが米田我工(よねだがく)。ノーベル賞を受賞し、天才と言われる大学教授です。

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彼の苦悩はノーベル賞を受賞したことによって、たくさんの人がすり寄ってくるようになったことが始まりでした。できるだけ人と関わりを持たないように生きてきた米田教授。ただ独りで研究に没頭したかっただけなのに、メディア出演、講演会、授賞式、晩餐会。真実は捻じ曲げられ他人に伝わっていく。pcに「遺書」と打ち込み、大量の薬を手に思いました。

「今日、私は死ぬ。私はこの日を待ちわびていたのかもしれない。これは素晴らしいことだ。死後を確かめられる・・」

そこに破壊の天使ムニが現れました。

プラチナエンド 天使ムニと米田教授 それぞれの思惑

ムニの風貌は天使というか悪魔というか、こんなのが目の前に現れたら恐怖ですよね。ナッセとかバレなら歓迎ですけど・・

ナッセ かわいいよね!

バレも知的でかわいいですよ!

ムニの考えは偽りの神、偽りの天使、偽りの天界の破壊です。

Muni | Platinum End Wiki | Fandom

ムニと米田教授は神の存在をこのように定義しました。

「偽りの神(クリーチャー)」

クリーチャーとは創造されたものという意味です。つまり神とは人間が創りあげたものだということです。

なぜ人間は神を創り出したのか。

それは、人間は狩りをし、穀物を育て、より多くの食糧を手にできるよう天に祈るようになった。その祈りの対象として人間が創り出したものが神だということでした。

しかし科学が進歩し、人間の想像力が生んだエネルギーの存在が確認できるようになった。例えば電波。

確かに大昔の人類にはなかったものです。それが今では当たり前のように存在し、我々の世界を作っていますね。

祈りの対象であった神とは、そのようなエネルギーと同じではないか。

じゃあそれを「神」と呼んでいいのだろうか。

米田教授はこのように語りました。

だから「クリーチャー」なのだと。

クリーチャーであるのなら、この世界に神は必要ないという結論でした。

このような理由から、米田教授はこの神選びにおいてやろうとしていたこと。それは神候補全員が死ぬことです。そうなれば「偽りの神(クリーチャー)」が生まれることはありませんからね。

米田教授は神(クリーチャー)になるつもりはありませんでした。ムニは米田教授を神にしたかったはずですよね。では、米田教授が神にならないのだとしたら、ムニの希望である天界の破壊はどうやって成し遂げようとしていたのでしょうか。

それについてははっきりとムニの口から述べられていませんが、神不在になることで神の存在が人々の記憶から自然に消えていくのを待つということでしょうか。

現に神が消えかかっているという報告が天使たちに伝達されていましたからね。

そして重要なのは神が死ぬと天使も死んでしまいます。

ムニは死を望んでいたのかもしれませんね。

プラチナエンド 天使ムニと米田教授 誤算

ムニは自分の目的の邪魔をする天使がいることを恐れていました。特別な力を持った天使です。しかし、それはムニ自身にはわかりませんでした。

それがナッセです。ナッセの特別な力とは!

そのナッセの特別な力が米田教授にも影響しました。

米田教授の誤算は何だったのか。それは中海くんのアイデンティティを理解していなかったからではないでしょうか。

中海くんは米田教授の考えにほぼ同意していました。米田教授のプラン通りに動きました。しかし、中海くんの根底にあるもの、そこまで踏み込めていなかったのではないでしょうか。

中海くんは自分の命より他人の命に真剣に向き合ってきていました。中海くんは生きたいと望む人間は殺せなかったのです。

ジャンプSQ.│『プラチナエンド』原作/大場つぐみ 漫画/小畑 健

プラチナエンド 天使ムニと米田教授 祭りのあと

米田教授は神になりませんでした。やはり神は彼でしたね。考えてみれば米田教授には希望がありました。

誰にも邪魔されずに研究を続けたいという希望です。他人と関わることが苦手でも、その研究は人類のためでした。

人類の未来のためにやろうとしていたのです。

明日(ミライ)君や他の神候補も人を愛する気持ち、愛されたい気持ちがありましたよね。

しかし、たったひとりだけ「生と死」だけに向き合っていた人物がいました。だから神になるのは彼しかいなかったかもしれませんね。

ムニの本当の望みは達成しました。本当に破壊したかったもの。

ムニの望みは人類の・・

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