ミーティはナナチの友達であり「やっと見つけた宝物」です。ナナチはミーティと前線基地で出会いました。ナナチとミーティのエピソードは本当に悲しかったですね。今回はミーティについて書いていきます。
目次
メイドインアビス ナナチの友達、たからものミーティ:出会い
ナナチとミーティはボンドルドの前線基地で出会いました。
ボンドルドがゴミ拾いをしながら生活するストリートチルドレンたちに、アビスに行きたい者はいないかと声をかけました。その中にナナチとミーティはいました。
ナナチはこのまま地の底を這うような生活が続くことにウンザリしていました。どうせ地の底ならアビスの底に行ってみたいと思っていたのです。
ミーティは白笛になることが夢でした。
ミーティは活発な女の子です。最初に話しかけたのもミーティからでした。
いきなりナナチに「あたしの相棒になってよ」と頼み込みました。
相手の気持ちを無視して自分の意見をストレートに伝えるところなんかはリコの母ライザみたいでしたよね。
ライザがオーゼンに「なあ あんた、わたしの師匠にならないか」と上から目線で弟子志願した時を思い出しました。
ミーティは好奇心旺盛で活発。どこかリコやライザに似ているところがあります。
ナナチとミーティはいつも一緒でした。ナナチは奈落文字が読めるので本を読んであげたり、奈落文字を教えてあげたり寝る時も一緒でした。
ナナチにとって生まれて初めてできた友達だったのではないでしょうか。
メイドインアビス ナナチの友達、たからものミーティ:成れ果て
アニメ・漫画史上屈指の外道キャラでもあるボンドルドの実験にナナチとミーティは成れ果てとなってしまいました。
ボンドルドは実験のために子供たちを集めていたのです。最低ヤローですよね。
ナナチはアビスの祝福を受けミーティは呪いを受けてしまいました。
ナナチは半獣人になりミーティは人の形を失いました。しかしその副産物として「不死」を与えられました。
それからもミーティはボンドルドに何度も実験されていたようです。
それを見かねたナナチはミーティを連れてボンドルドのもとから脱走。
そしてリコとレグに出会います。
メイドインアビス ナナチの友達、たからものミーティ:安楽死
レグの火葬砲を見たナナチはレグに頼みました。
「ミーティを殺してくれ」
ミーティは不死の副産物を与えられています。
ナナチは自分もいつか死ぬ時が来る。そうなるとミーティはどうなってしまうのか。
ミーティは永遠にひとりぼっちになる。死ぬことはないが刺されたら痛がるし涙も流す。永遠に苦しみ続けないといけない。
ミーティの魂を解放してあげたい。
これがナナチの願いです。
死ぬことを選べないミーティ。
このシーンには非常に社会的な問題提起が含まれているように思います。
ミーティの魂の解放は「尊厳死」なのか「安楽死」なのか。
尊厳死は、延命治療を施さずに自然な最期を迎えることであり、安楽死は人為的に寿命を短くさせることであり、日本では犯罪とされます。
例えば末期癌に冒されている人が尊厳死を望む場合、本人が文書などで尊厳死の希望を表明していることや家族も同意しているなどの条件が必要です。
安楽死も本人の希望により、主治医が薬物を用いて死に至らしめることを意味します。人為的に死を招くことになるので、日本では犯罪とされるんですね。
しかしミーティの場合、本人の意思がどうなのかがわかりません。
ナナチの一方的な解釈でありナナチの願いです。
ミーティの解放は正しかったのでしょうか。
メイドインアビス ナナチの友達、たからものミーティ:魂の解放
その答えはリコが持っていました。
リコが毒の治療で寝込んでいた時、夢の中でミーティの最後の姿を見ました。
ずっと怖がって泣いている子がいました。煙みたいな匂いがして泣き声がやみました。
そこに女の子がいました。
その子は振り向かずにどこかへ行ってしまいましたが、その目は探窟家たちのような「あこがれにあふれた目」をしていたということです。
ミーティはアビスの底を目指したのでしょうね。
やっと成れ果ての不死の肉体から魂が解放されたのでしょう。
ナナチとミーティの願いが叶ったのだと思います。
ナナチとミーティの話は本当に心が痛みました。そして感動しました。
ナナチが号泣するシーンは同じように泣いてしまいましたね。
ミーティとナナチをこんな目に合わせたボンドルド、マジうぜぇ。外道中の外道、ゲスの極みですよ。ホントに・・
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