【三億円事件】千原ジュニアが語る「日本最大ミステリー」3つの犯人像とは?

ざっくりYOUTUBEの企画「いちびり先生」において「この4人の中でなら、自分が一番知っているだろう」 そんな自信満々の表情で教壇に立った千原ジュニア。

今回彼が熱弁を振るったのは、自身の生まれる前の出来事でありながら、幼少期からドラマや映画、書籍をむさぼり読んできたという「三億円事件」です。

一時は劇中に登場するセドリックやヤマハのバイクを買い揃えようとしたほど心酔しているジュニアが、事件の全貌と、有力とされる3つの犯人説を鮮やかに紐解きました。


わずか3分、鮮やかすぎる強奪劇

1968年12月10日。

土砂降りの雨の中、東芝府中の従業員4500人分の冬のボーナス(約3億円)を積んだ現金輸送車が、偽の白バイ警官によって止められました。

「支店長の家が爆破された。この車にもダイナマイトが仕掛けられている可能性がある!」

警官の言葉に、数日前に脅迫状を受け取っていた銀行員たちはパニックに陥り車を降ります。

男が車の下に潜り込むと、モクモクと立ち上がる煙。 「爆発するぞ!逃げろ!」 行員たちが避難した隙に、男は悠々と輸送車を運転して去っていきました。

後に残されたのは、ダイナマイトに見せかけた「ただの発電筒」だけ。わずか3分の出来事でした。

警察を翻弄した「手垢のついた紙幣」

警察はすぐに捕まると踏んでいました。

遺留品は100点以上、さらに500円札の紙幣番号も公表。

しかし、ここに大きな誤算がありました。

当時の銀行員はサービス精神旺盛で、新札だと数えにくいからと、わざわざ「手垢のついた古い紙幣」をボーナス袋に詰めていたのです。

結果、番号が割れている紙幣はごくわずか。

捜査費用に10億円をかけながら、ついに犯人の尻尾を掴むことはできませんでした。


ジュニア先生が注目する「3つの犯人像」

事件から7年後に時効を迎え、今なお真実が不明なこの事件。

ジュニアは、数ある説の中でも特に有力な3つのパターンを紹介しました。

① 少年S説(白バイ隊員の息子)

現場の刑事たちが「間違いなくこいつだ」とマークしたのが、地元の不良グループにいた19歳の少年S。

なんと彼の父親は現役の白バイ隊員でした。

しかし、上層部が慎重になりすぎている間に、少年Sは自宅で青酸カリを飲み自殺。

遺体から指紋が出ないなど、多くの謎を残しました。

② 複数犯(米軍基地)説

「一人で3億円もの現金を運び、隠し通せるのか?」という疑問から生まれた説。

不良グループのリーダー「ジョー」や、車の運転が天才的な「ロク」、そして「先生」と呼ばれる元白バイ警官の3人組。

彼らが奪った金は、警察の手が及ばない米軍基地を経由して海外へ渡ったのではないか、という現実味のある推論です。

③ 東大生と少女説

ジュニアが「信頼している出版社の社長が『あれはマジだ』と言っていた」と語るのが、ある女性が自叙伝で告白した説。

「日本を変えるために現金輸送車を襲う」という東大生に恋をした少女が、ヘルメットを被り白バイ警官に扮して実行したというもの。

この説では、奪った三億円は政治家への脅迫材料として使われ、少女はその後、海外から届く手紙を待つ身となった……という、あまりに切なくドラマチックな内容です。


なぜこの事件に「ロマン」を感じるのか

千原ジュニア先生は、この事件がこれほどまでに語り継がれる理由をこう分析します。

  • 誰も殺されていないこと
  • 武器(本物)が使われていないこと
  • 保険が適用され、実質の損害額はわずか2万円弱だったこと

奪われた大金は、誰の懐も痛めず、ただ当時の熱気あふれる時代の闇に消えていった。

そこに、得も言われぬ魅力を感じてしまうのだと言います。

「真実は誰にもわかりませんが、もしかしたらこの3つの犯人像の中に答えがあるのかもしれません」

誰も死なず、被害額は実質2万円?

この事件に多くの人が「ロマン」を感じてしまう理由。

それは、誰も殺されず、傷ついていないことにあります。

三億円には保険がかかっており、銀行の損害は保険料などの数万円程度だったと言われています。

「捜査費用に10億円を費やさせた。10億円あれば20件以上の別件を解決できたかもしれない」という莫大な金額が投じられたこの事件。

真実は今もなお、府中刑務所の高い壁の向こう側、降りしきる雨の中に隠されたままです。

■ まとめ:日本最大ミステリーが今も愛される理由

千原ジュニア先生が熱弁した「三億円事件」。

1968年のあの日、府中刑務所の裏通りで起きたわずか3分間の出来事は、なぜ半世紀以上経った今でも私たちの心を掴んで離さないのでしょうか。

今回の授業を振り返ると、そこには「3つの奇跡的な要素」が重なっていました。

  • 「誰も傷つかなかった」という美学 武器は使わず、一人の死傷者も出さず、鮮やかに大金を奪い去った手口。さらに保険によって実質の被害額は極めて少額だったという事実は、この事件を「凶悪犯罪」ではなく、どこか「知的なゲーム」のような印象に変えています。
  • 「多すぎる遺留品」という罠 白バイ、ヘルメット、新聞紙……。証拠は山ほどあったのに、警察は翻弄され、10億円もの捜査費用をかけながらも時効を迎えました。
  • 「3つの犯人像」が描く人間ドラマ
    • ・孤独な最期を遂げた少年S
    • ・米軍基地へと消えた複数犯グループ
    • ・初恋のためにバイクを走らせた少女
    • どの説を信じるかによって、事件の景色がガラリと変わる。
    • この「答えの出ない多面性」こそが最大の魅力です。

ジュニア先生が語ったように、真実は今も闇の中。

ですが、その闇があるからこそ、私たちはこの事件に自分なりの「ロマン」を投影し続けてしまうのかもしれません。

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