
「大災害は2011年3月」──この衝撃のフレーズで、震災後の日本に静かなる波紋を広げた漫画『私が見た未来』。その作者であり、予知夢をテーマに“未来を描いた”少女漫画家・竜樹諒(たつきりょう)が、ついに新刊を発表します。
新作のタイトルは『天使の遺言』。
刊行日は2025年6月15日(日)。
今回は予知夢や災難の「未来予測」ではなく、本人の人生を通して見えてきた“魂の軌跡”を描いた、待望の自伝的エッセイです。
目次
📖『天使の遺言』とは?“自分の言葉で伝える”ための決意の一冊
『天使の遺言』は、竜樹諒が「自分が本当に納得できる内容を残したい」と自らの意志で自費出版に踏み切った渾身の書。誤解と虚報に満ちたメディア報道や、SNS上で拡散された“なりすまし”に対するカウンターでもあり、これはまさに「本人の肉声による記録」です。
・両親の故郷の思い出と、横浜生まれの自身のルーツ
・夢を追い続けた漫画家修業の日々
・夢日記に記録された不可思議なビジョン
・インドでのスピリチュアル体験
・ボランティア活動を通じて気づいた“生きる意味”
・そして、予知夢が的中したとされる『私が見た未来』の背景と混乱…
まさに「人生すべてに意味がある」と語る竜樹諒の世界観を、体験と感情の温度で読み解くことができる一冊です。
🔍刊行のきっかけは「誤解され続けた予言者像」への違和感
『私が見た未来』の復刊騒動、そして「富士山噴火予言」を巡る誤解と“なりすまし男”の虚言……。
竜樹氏は、そうした流言飛語に翻弄されながらも「本当のことを、正しいかたちで残したい」と語ります。
出版社との信頼や、商業主義との距離感に悩みながらも、自費出版という選択をしたのは、自分自身の思いを曲げたくなかったから。
「防災意識を持つことこそが大切」と、読者に冷静な視点を促す一文からも、その誠実な姿勢がにじみ出ています。
📝『天使の遺言』書誌情報
項目 | 内容 |
---|---|
書名 | 天使の遺言 |
著者 | 竜樹諒(たつき りょう) |
発売日 | 2025年6月15日(日) |
定価 | 1,650円(税込) |
判型 | A5判並製/216ページ |
ISBN | 978-4-286-26254-3 |
取扱店舗 | Amazon、楽天ブックス、紀伊國屋書店など各ネット書店/全国書店 |
※店頭在庫がない場合、書名またはISBNで注文可能です。
📚構成・もくじの見どころ
『天使の遺言』は2部構成。第1部は竜樹氏の人生そのもの、第2部は過去の短編漫画作品集となっています。
特に注目すべきは第1部「天使の遺言」。家族や漫画家時代の苦労話、インドでの精神体験、ボランティア活動で得た気づき、そして“震災予知”騒動の真相……。すべてをありのままに綴った構成は、ノンフィクションでありながら、まるで魂のドキュメンタリー。
「私は預言者ではない。けれど、自分に与えられた夢を、正しく伝えたい」──その覚悟と、静かで真摯な声がページを通じて響いてきます。
『天使の遺言』もくじ
第1部 天使の遺言
第1章 私のルーツと家族
大正生まれの両親 ──両親の出会い~私の誕生まで
昔話の絵本のような母の故郷 ──囲炉裏と祖母の記憶
母が気にした私の背中の傷 ──紙の山から滑落
年の離れた兄姉たち ──大家族の末っ子として
不器用だけど根はやさしかった父 ──長女が帰宅するまでタヌキ寝入り
転居7回、転校4回 ──創造主と初めて遭遇
人生を変えた交通事故 ──将来の夢の模索が始まる
巫女さんの仕事での不快な体験 ──社会の差別・偏見
第2章 漫画家と夢日記
漫画研究会に入会 ──漫画家を目指すことを決意
アシスタントとして修業 ──漫画の基本を学ぶ
個性的なアシスタント仲間 ──漫画ブームの到来
デビューのきっかけは突然に ──初めての一人暮らし
Queenをきっかけにロックに目覚める ──夢からのメッセージ
「夢日記」をつけ始める ──自分自身の心理分析のため
不思議なボート事故 ──二度目の転換期
第3章 苦しみからの気づきと学び
夢に出てきたサティア・サイババ ──インドへ会いに行く
考えを改めて生きるということ ──インドでの気づき
真実を伝えていく役割 ──移動可能なモバイル通話
「神」とは何か ──私が映像で見たメッセージ
さまざまな魂のルーツ ──天使の生まれ変わり?
ボランティア団体への参加 ──無理せず、できることを
ボランティアとの関わりに学びがある ──役に立った育児体験
正式なボランティアスタッフに ──自分らしく生きる決意
神に答えを求める女性との旅 ──天河神社へ
初めて龍神様を体感 ──龍泉寺
経験したことすべてに意味がある ──偶然はない、すべては必然
最悪の夢予知(メッセージ)が現実に ──私の葬儀の夢
第4章 『私が見た未来』の真実
「津波の夢」の詳細 ──夢日記をもとに
年月だけが大きくはっきりと ──運命を変えた『私が見た未来』のイラスト
漫画家引退 ──その後
「たつき諒」のなりすましが現れる ──虚言連発し、世間を煽る
広告をきっかけに、名乗り出る ──「完全版」出版の裏側
ニセ情報を払拭するため、マスコミに出演 ──預言者扱いをされる
防災意識を高める ──災害は忘れた頃に必ず来る
大災難後の日本はどうなるのか ──見えたのは正反対の二つの世界
「見えること」より大事なこと ──自分が納得できるかどうか
第2部 竜樹 諒 作品集
「ハローレディー」
「夏休みが来るまえに……」
🔔まとめ:この本は“未来を語る本”ではなく“いまを見つめる本”
予知夢や災害の未来ばかりが注目されがちな竜樹諒作品。
しかし『天使の遺言』が伝えたいのは、“見えること”よりも、“どう生きるか”。
これは、あなたの心の深いところに語りかけてくる1冊です。
「不安」や「希望」を煽るのではなく、「真実」と「納得」を求めて描かれた本書を、ぜひ手にとってみてください。