成れ果て村を出発したリコさん隊。新たにファプタが仲間に加わり、冒険は続きます。
その先に待ち受けていたのはなんと白笛の一人、神秘卿スラージョでした。いきなりの大物の出現にリコさん達だけでなく、読者である我々も驚きました。
神秘卿スラージョとはどのような人物なのでしょう。スラージョが率いる呪詛船団(ヘイルヘックス)とは一体どんなメンバーがいるのか。一筋縄ではいかない曲者ぞろいなのはわかっているのですが・・・
目次
神秘卿スラージョ登場
スラージョは、獣相と呼ばれる異形の隊員を従え、探掘隊「呪詛船団(ヘイルヘックス)」のキャプテンです。スラージョが初めて登場するのは、第6層のキャンプ地。そこで切込番のニシャゴラに出くわしリコ一行はスラージョの元へ連れて行かれます。
呪詛船団(ヘイルヘックス)
呪詛船団(ヘイルヘックス)のメンバー紹介です。
捕虜のテパステはヘイルヘックスに馴染んでいますが一応ここでは省きます。ニシャゴラがテパステを「巫女の手先」と呼んでいることから呪詛船団(ヘイルヘックス)の正式メンバーではないと判断して省略。
キャプテン:スラージョ
キャプテンはもちろん白笛である神秘卿スラージョです。
スラージョは、ペストマスクにフードをかぶったような不気味な外見で知られていましたが、リコ一行との出会いの際には素顔を晒していました。その時点ではどんな姿なのか、男性なのか女性なのか分かりませんでしたよね。
神秘卿というくらいだから魔法使いのような醜悪な容姿を想像していたのですが、その素顔はなんと美人でした。
ファッション的な特徴でいえば首に数多くの笛をぶら下げていることです。これが何を意味しているのかはまだ語られていません。
彼女は六層の絶界第五キャンプから七層に向かおうとしていました。
彼女の目的は「奈落の巫女」を見つけ出すことです。
ニシャゴラ
大きな猫のような外見を持つ謎めいた女性(?)です。性別は明かされてはいませんが...
ヘイルヘックスにおいて、ニシャゴラは用心棒の役割を果たしています。
テパステを追い詰め、拷問しようとしたり、仕掛けた罠が発動すると猛スピードで飛び出してリコたちを攻撃しようとします。そのようなふるまいをみる限り、性格は非常に過激ですね。
第五キャンプでは、彼女は2体の人形を抱えており、ファプタによれば彼女は「幾つもの重なり合うもの」を持っているようです。
また、彼女の服装はかなり奇抜で、着こなしにはばらつきがあります。
ヤタラマル
ヘイルヘックスにおいて、メインは「戦闘番」ということです。他に輸送や設営、料理番代理などの役割を担当しています。
外見は、アビスの呪いによって髪がなく、頭の一部が欠けているような特徴があります。
リコに対しては、礼儀正しく手を差し伸べて「休んでください」と声をかける姿が見受けられました。
スラージョのことを「頭(カシラ)」と呼んでいます。ダンディな男性といったところですね。今のところは。
シェルミとメナエ
彼らはリコたちと年齢が近く、手足のない双子の子供たちです。
2体の人形をニシャゴラが肩に乗せていたのですが、それがシェルミとメナエでした。手足がないので人形だと思ったのですが...
でも「手足がない」って......相変わらずディープだなつくし先生は。
捕虜のテパステは2人をまとめて呼ぶ際に、「シェルメナ」という呼び名を使っていますね。
実はシェルメナはすでに登場しているんです。6巻のおまけページに登場しているんですよ。そこではメナエに似た人物がシェルミに話しかけますが、シェルミは黙ったままです。
その人物の発言から、おそらく双子であることが確かなようです。
そして、2人が静かに亡くなってしまったことも明らかになります。
さらに、シェルメナと不動卿オーゼンは面識があり、シェルメナは再び会えることを楽しみにしていたようです。
残念ながら、その望みは叶わなかったようですが・・・。
謎めいたシーンです。何かの伏線間違いなしのシーンでしたよね。そのキャラクターがついに登場したということです。
まだまだ謎が多い人物で、これからの展開に大きく関与しそうなキャラクターですね。
死んだはずの双子がスラージョと共に探窟をしている。シェルメナはアビスの秘密を解き明かす鍵になるかもしれません。
フラパム
倉庫番担当。
生まれながらにして「獣相」と呼ばれる存在です。
メイニャが同じような存在だということ。
アビスで誕生したと言われていますが、その出自は未だに謎に包まれています。
神秘卿スラージョ:能力や戦闘力
スラージョの能力については、まだ作中では明確に描かれていません。
アビスの遺物を使った戦闘描写を見せていないのですが、白笛の称号を持っていること、6層にいること、ボンドルドと戦ってなおピンピンしていることが、強さの証明になっているといえます。
また、ニシャゴラは本気を出した白笛“不動卿オーゼン”と戦ったこともあるそうです。まだまだ 未熟だったとはいえ、あのレグを軽くあしらってみせた本気のオーゼンとも戦い、生き残っているということは、かなりの実力者か…それとも不思議な生存能力があるのか…。
以上から、スラージョは恐るべき強さを秘めたキャラクターであることがわかりますね。
服装や装備品
スラージョの服装については、胸元から下腹部まで大胆にはだけた服装に毛皮を羽織り、首からは白笛を含む様々な色の大量の笛を下げ、肩には成れ果てのような謎の生物を乗せている等、印象的な装いをしている容姿端麗な女性です。
ペストマスクはアビスの遺物である可能性も否定できません。
神秘卿スラージョの今後が楽しみ
スラージョの能力はこれから描かれていくと思いますが、おそらくボンドルドに負けず劣らず、いやそれ以上の強さと鬼畜さを兼ね備えた実力を見せてくれるのではないでしょうか。
そして物語はさらに謎を深め、アビスの深層に迫っていきます。
スラージョ率いる呪詛船団(ヘイルヘックス)とリコさん隊、奈落の巫女とは。
深界七層『最果ての渦』はもう目前です。
メイドインアビスのこれからの展開が楽しみです。