
「メイドインアビス」って、本当に特別な作品ですよね。
最初は「かわいいキャラが探検するお話かな?」なんて軽い気持ちで手に取るんですけど、読んでいくうちにその奥深さに心を鷲掴みにされてしまうんです。
この作品を知らない人に、「ぜひ見て!」と言いたい気持ちが溢れてきます。
それくらい衝撃的なんです。
アビスの魔力
まず何と言っても、この作品の最大の特徴であり、全ての物語の出発点とも言えるのが「アビス」という巨大縦穴の存在です。
ただの“ダンジョン”じゃありません。
見る者の心を惹きつけて離さない、まるで生き物のような圧倒的スケールと謎に満ちた存在感…もう、ひと目見た瞬間に「この世界、ただ者じゃないぞ」と感じさせられます。
「異世界ファンタジー」と聞くと、どこか既視感のある風景や定番設定を思い浮かべがちですが、『メイドインアビス』のアビスはまるで違う。
縦に広がる階層構造、それぞれに生息する未知の生物、生態系、重力の変化、呪いの影響――細かい設定がリアルすぎて、「これ本当にフィクションなの!?」って錯覚してしまうほどの世界観の作り込みに、圧倒されます。
特に興奮を誘うのが、深層に潜れば潜るほど価値の高い「遺物」が発見されるというシステム。
未知のアイテムがどんな用途や力を持っているのか、それを巡って人々が何を賭け、どんな選択をするのか。
冒険心とサスペンスの絶妙なバランスに、視聴者の胸は高鳴りっぱなしです。
そして、同時にアビスが与える「呪い」――これがまた残酷で、美しくて、避けられない。
深層から地上に戻ろうとした瞬間に身体が壊れる、精神が崩壊する、その不条理なルールが物語に圧倒的な緊張感と宿命性をもたらします。
「これ以上進んだら戻れない」――この言葉の重さが、どれだけの覚悟を意味するのか、視るたびに痛感します。
でも、それでもなお前へ進む。
リコやレグ、そしてナナチたちは、「知りたい」「辿り着きたい」という強い想いを抱えて、それぞれの理由と傷を抱えてアビスの深淵に挑むのです。
中でもリコの「アビスの底を見たい」という冒険心は、観ていて本当に心を揺さぶられます。
普通なら恐怖や理性がブレーキをかけるはずの“進む=死かもしれない”という選択肢を、彼女は純粋な好奇心と使命感で突き進んでいく。
そこにあるのは、単なる探窟じゃない。
彼女の人生そのものをかけた“祈り”のようなものすら感じるんです。
つまりアビスは、“世界の舞台装置”であると同時に、“キャラクターの内面を映し出す鏡”でもあるんですよね。
その魅力と恐ろしさが混在する空間こそが、『メイドインアビス』という作品を唯一無二にしているんです。
キャラクターたちの魅力がエグい
キャラに関してはもうね、本当に語り尽くしたい!『メイドインアビス』はストーリーだけじゃなく、登場するキャラクター一人ひとりの個性が濃すぎて、誰にも感情移入せずにはいられないんです。リコ、レグ、ナナチ……このメイン三人組だけでも語るべきポイントが無限にある。
まずリコ。彼女の行動力と好奇心はまさに「主人公の鑑」。普通なら尻込みするような未知の領域にも迷わず飛び込んでいく姿に、「この子、大丈夫か!?」と心配になる反面、「いや、推せる…!」と強く思わされるんです。
そしてレグ。もう彼は“ただのロボット”じゃない。感情もあるし、痛みも感じるし、葛藤も抱える。そんな彼がリコを守るために涙を流しながら戦う姿には、毎回胸を打たれます。「誰よりも人間らしいロボット」とでも言うべき存在なんですよね。
で、ナナチ!!これはもうね、反則級。あのふわふわなビジュアルだけで癒しMAXなのに、背負ってきた過去があまりに重すぎるんです。ミーティとのエピソードを知った日には、もう…涙腺決壊。「どうか、幸せになってほしい…」と心から願わずにいられません。
でも、それだけじゃ終わらないのが『メイドインアビス』。敵キャラにも“愛すべきヤバさ”があるんです。オーゼンの狂気じみた風格と、実は深い思慮を感じさせるあのギャップ。あれがクセになる。
そして忘れてはならないのが、あのボンドルド。彼の存在はまさに“倫理”をぶっ壊す問いかけそのもの。何が正義で何が悪なのか、彼の言動を見るたびに自分の価値観が揺さぶられる。でも、そこがいいんですよ。怖いのに、魅せられる。「悪のカリスマ」ってこういうことか…と唸らされます。
こうした極端なキャラクター性と、彼らが抱える深いバックボーンが織りなす人間ドラマが、この作品を単なる“冒険もの”じゃなく、“心を揺さぶる作品”へと押し上げているんです。キャラクターの描写一つとっても、まさに一級品。それが『メイドインアビス』の凄みです!
メイドインアビス ボンドルド実験を解説 進化の過程
メイドインアビス 白笛オーゼンさんについて語ろう
美しすぎるビジュアルと音楽
アニメ版を見たことがある人なら分かると思うんですが、とにかく絵が美しい!
背景美術は本当に映画レベルのクオリティで、アビスの世界観が生きているように感じます。
そして音楽。
Kevin Penkinさんが手掛けたサウンドトラックは、聞いた瞬間に心を持っていかれる感じがします。
深層へ進むシーンで流れる壮大な旋律…最高です。
冒険以上の深いテーマ
『メイドインアビス』は、表面的には「深界」と呼ばれる未知の世界を探索するファンタジー冒険譚として描かれていますが、その奥には、もっと重くて切実なテーマが幾重にも重なっている作品です。
たとえば「生きる意味」とか、「何かを得るために何かを犠牲にする覚悟」とか――そんな大人でも答えを出せないようなテーマが、子どもたちの姿を通して静かに、でも確実に語られているんです。
ただのバトルやスリルじゃなく、「命とは何か」「人間とは何か」といった問いを投げかけてくるようなシーンが随所にちりばめられていて、観るたびに心を揺さぶられるという人も多いでしょう。
そして、その象徴とも言えるのが「アビス」という存在。
底知れぬ深さを持つその大穴は、単なる冒険の舞台ではなく、登場人物たちの内面――欲望や恐怖、希望や絶望――を映し出す“鏡”のような存在でもあります。
アビスの中で得られる「遺物」は、探掘家たちにとっては夢と野望の結晶であり、文明を超越する技術や歴史の証であったりします。
しかし、それを手に入れるためには、あまりにも大きな代償が求められる。
命、仲間、心の安定、時には“自分自身”すら失ってしまうかもしれないという極限のリスクがそこにはあるんです。
だからこそ、この作品は観終わった後に「自分ならどうするだろう?」と問いかけてくる。
リコやレグ、ナナチたちが選び取っていく“選択”のひとつひとつが、私たち自身の人生にもリンクしてくる感覚があるんですよね。
ファンとしての楽しみ方
まず原作漫画を読むのがおすすめです。
アニメも素晴らしいですが、漫画ならではの表現やテンポがあります。
そしてアニメ版を見れば、キャラの動きや音楽、背景美術に圧倒されます。
さらに映画版は感情を揺さぶる名シーンが詰まっているので、ぜひチェックしてください。
最後に、アートブックやグッズも忘れずに!アートブックには作者つくしあきひとさんのデザインのこだわりが詰まっていて、ファン必携のアイテムです。
ナナチのフィギュアなんて、見るたびに癒されますよ。
リコさん隊とともに旅立とう
「メイドインアビス」は、未知の世界に挑む冒険を描きながら、私たちの心に問いかけてくる特別な作品です。
キャラクターたちの勇気、夢、そして絆。
それらが織りなす物語に一度触れたら、きっと深淵のように惹きつけられるはず。

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